図解
※記事などの内容は2020年3月5日掲載時のものです
東京電力福島第1原発事故で、福島県大熊町の帰還困難区域に出されていた避難指示の一部が、5日午前0時に解除された。同原発が立地する大熊町で帰還困難区域の避難指示が解除されるのは初めて。4日午前0時には、同県双葉町で同区域の一部が初めて解除された。
大熊町の解除対象は、JR常磐線の大野駅周辺や、再開を目指す県立大野病院の計4.2ヘクタールと周辺道路など。14日に控える常磐線の全線再開に伴う措置で、住民の帰還は伴わない。困難区域内で除染が一巡した約292ヘクタールについては立ち入り規制が緩和された。
大熊町は原発事故から約8年間、全域での避難指示が続いた。2019年4月、帰還困難区域を除き避難指示が解除され、今年2月1日時点で、住民登録者数に占める居住者の割合は36.2%となっている。
町は、中心部に避難指示の解除ができる約860ヘクタールの「特定復興再生拠点区域」を設け、22年春ごろまでの解除を目指す。
避難指示区域の変化
避難指示が解除された区域
双葉町の避難指示解除区域
大熊町の避難指示解除区域
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