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※記事などの内容は2016年11月22日掲載時のものです
22日の地震で、東京電力福島第2原発3号機では、使用済み燃料プールを冷却するポンプが約1時間半にわたり停止した。東電によると、この間プールの水温は28.7度から29.5度まで0.8度上昇したが、冷却再開により温度上昇は収まる見通し。東電は「制限値は65度で(仮に上昇が続いても)約1週間の余裕がある」と説明している。
2011年の福島第1原発事故では、1号機から4号機の燃料プールの冷却が停止。注水も不能になり、一時深刻な状態に陥っていた。
東電によると、第2原発3号機のプールには、使用済み2360体、未使用184体の計2544体の核燃料が保管され、通常はポンプで水を循環、冷却している。地震発生後の22日午前6時10分ごろ、プールに隣接してあふれた水を回収する「スキマサージタンク」の水位低下をセンサーが検知し、ポンプが自動的に停止した。点検の結果、ポンプや電源、プールなどに異常はなく、東電は同7時47分、ポンプを再起動して冷却を再開した。
第2原発では68.4ガル(ガルは加速度の単位)の揺れを観測。同社は、スキマサージタンクの水面変動をセンサーが水位低下と判断し、ポンプを停止させたとみて詳しい原因を調べている。
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