図解

【図解・社会】種子島宇宙センター50年(2018年11月)

種子島宇宙センター50年

「宇宙に一番近い島」半世紀=ロケット打ち上げ175機-JAXA記念式典・種子島

※記事などの内容は2018年11月24日掲載時のものです

 種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)で初のロケット打ち上げが行われてから50年を迎え、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などによる記念式典が24日、同町内で開かれた。
 式典には、山川宏理事長や宇宙飛行士の油井亀美也さん(48)らJAXA関係者のほか、「日本で宇宙に一番近い島」を支えてきた地元住民らも出席。記念講演で油井さんは「私の次の夢は、日本の有人ロケットで種子島から宇宙に行くこと。お世話になった種子島の方々を乗せて、宇宙から地球を眺めてもらいたい」と話した。
 同センターは1966年、旧科学技術庁が建設に着手。静止衛星の打ち上げは赤道に近いほど有利で、ロケットが飛ぶ東側に海が開けている必要がある。当時は沖縄本土復帰前で、これらの条件を満たしたのが種子島だった。
 68年9月17日、同センターで初となる高層気象観測ロケットSB-2A・9号機(全長約2.8メートル)が打ち上げられた。75年9月には、米国からの技術導入によるN1ロケットで人工衛星「きく1号」の打ち上げに成功した。
 ロケットの大型化と国産比率の向上を進めるとともに、気象衛星「ひまわり」などさまざまな実用衛星が打ち上げられた。
 94年には、初の純国産ロケットH2の打ち上げに成功。現行のH2Aロケットは2001年からで、今年10月の温室効果ガス観測技術衛星「いぶき2号」の打ち上げで40機に到達した。この50年間でロケットの総数は175機に上っている。
 現在は、H2A、H2Bロケットのほか、20年度中の初号機打ち上げを目指す次期基幹ロケットH3の開発が進行中。設備の改修やロケットエンジンの燃焼試験などが種子島で進められている。 

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