図解
※記事などの内容は2018年7月31日掲載時のものです
火星が31日、地球との中心間が5759万キロまで最接近した。「大接近」とも呼ばれる近さで、最接近距離が6000万キロ以下になるのは2003年8月27日以来。
国立天文台によると、火星の公転周期は687日で、約2年2カ月ごとに地球に近づく。楕円(だえん)軌道のため距離は毎回異なり、次に6000万キロ以下となるのは約17年後という。
火星は近づくほど見かけ上大きくなり、4月1日時点と比べ、31日は直径が約3倍に見える。明るさも増しており、9月上旬までは木星よりも明るく輝く。
東京都豊島区の高層ビル「サンシャイン60」では31日夜、最上階の展望台で観測会が開かれた。午後7時ごろ火星が夜空に現れると、親子連れらは用意された望遠鏡をのぞいて歓声を上げた。
小学4年の綾部崇伸君(10)は「虹色っぽい、いろんな色に見えた」。夏休みの宿題のために来たという同級生の黒田賢君(9)も「動いていた」と笑顔を見せた。
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