図解
※記事などの内容は2016年9月29日掲載時のものです
火星と木星の間にある「チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(すいせい)」の観測を続けていた探査機ロゼッタについて、欧州宇宙機関(ESA)は30日夜(日本時間)に衝突させて最後の詳細な観測を行う。
ロゼッタは2004年3月に打ち上げられ、14年8月から同彗星近くで観測を開始。同年11月には子機フィラエを放出して着陸させ、史上初めて彗星の着陸探査を成功させた。フィラエは正確な着陸位置が不明となっていたが、ロゼッタが今月初めに撮影した画像で発見された。今度は親機自らが降下し、12年半にわたるミッションを終える。
計画では、ロゼッタは30日午前5時50分以降に高度約19キロから降下し始め、同日午後7時40分前後に衝突する予定。電波信号がドイツの管制センターに届くのに時間がかかるため、結果を確認できるのは約40分後となる。
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