図解
※記事などの内容は2019年3月22日掲載時のものです
和牛の受精卵などが中国へ不正に持ち出された事件で、家畜伝染病予防法違反容疑などで逮捕された焼き肉店経営前田裕介容疑者(51)らが、「過去に何度も中国に受精卵などを運んだ」と供述していることが20日、分かった。密輸出は少なくとも5回行われ、中国人の畜産関係者らに渡った分もあるという。
大阪府警は同日、受精卵の流出元となった徳島県吉野川市の畜産農家松平哲幸容疑者(70)も共謀したとして、同容疑で逮捕。流出ルートの全容解明を急いでいる。
逮捕容疑は昨年6月、検疫などを受けず凍結した和牛の受精卵や精液を、中国に不正に持ち出した疑い。
運搬役の小倉利紀容疑者(64)は大阪から中国・上海にフェリーで、凍結した受精卵や精液ストロー478本分を手荷物で持ち出したが、検疫証明書がないため入国できず、帰国後に申告して密輸出が発覚した。
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