図解

【図解・社会】地面師事件の構図(2018年12月)

地面師事件の構図

「地面師」捜査、最終段階へ=キーパーソン逃亡のまま-全容解明に障害・警視庁

※記事などの内容は2018年12月15日掲載時のものです

 積水ハウスが被害に遭った「地面師」詐欺事件で、警視庁はこれまで計15人を逮捕、このうち詐欺容疑で再逮捕した8人が17日に勾留期限を迎える。同庁は、事件の主導役とされる内田マイク(65)、土井淑雄(63)両容疑者についても同容疑で立件する方針で、捜査は最終段階に入る。一方、もう一人の「キーパーソン」、カミンスカス操容疑者(59)は国外へ逃亡し、全容解明への大きな障害となっている。
 15人の中で唯一、容疑を認めているのが地主に成り済ました羽毛田正美容疑者(63)だ。「娘が病気で金が必要だった」と動機を説明するが、地面師グループの末端で、全容を知る立場ではなかった。
 捜査関係者によると、羽毛田容疑者を仲間に引き入れたのは秋葉紘子容疑者(74)らで、内縁の夫役の常世田吉弘容疑者(67)が地主に成り切れるよう演技指導したとされる。詐取金を振り込む口座の準備は北田文明(59)、佐々木利勝(59)両容疑者らが担うなど、役割は細分化されていたという。
 警視庁は全容を知るのは主導役の3人だけとみている。詐欺を立案したのは内田容疑者で、土井容疑者に計画を持ち掛け、両容疑者が成功した際の報酬などを決定。メンバーを集めて偽造書類などを用意し、カミンスカス容疑者が実行部隊のリーダーを務めたというのが同庁が描く事件の構図だ。
 3人のうち、カミンスカス容疑者だけが積水ハウスとの実際の交渉の場に出席している。事件を確実に立証するには同容疑者を逮捕し、取り調べる必要があるが、フィリピンへ出国後の動きはつかめていない。捜査関係者からは「カミンスカス容疑者を逮捕しないと駄目、意味がない」との声も漏れる。警視庁は同容疑者を国際手配し、引き続き行方を追っている。 

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