図解
※記事などの内容は2018年9月12日掲載時のものです
非鉄金属大手「三菱マテリアル」(東京)のグループ会社による品質データ改ざん問題で、東京地検特捜部は12日、不正競争防止法違反(虚偽表示)罪で、三菱マテ子会社「三菱電線工業」(同)の村田博昭前社長(61)と、同「ダイヤメット」(新潟市)の安竹睦実前社長(60)を在宅起訴した。また、法人としての両社と同「三菱アルミニウム」(東京)も起訴した。
昨年以降、神戸製鋼所など国内の製造業で相次いで発覚したデータ改ざんで、個人が起訴されるのは初めて。2人は経営トップとして不正を認識しながら、顧客や三菱マテに報告せず放置したり、資料の隠蔽(いんぺい)を指示したりするなど、悪質性が高いと判断されたもようだ。
三菱マテは昨年11月以降、三菱電線、ダイヤメットなど3社に子会社「三菱伸銅」(東京)、三菱アルミニウムの子会社「立花金属工業」(大阪市)を加えたグループ5社のデータ改ざんを公表。1977年ごろに始まっていた改ざんもあり、不正な製品の出荷先は延べ800社を超えた。
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