図解
※記事などの内容は2019年12月20日掲載時のものです
財務省は20日、2020年度の国債発行計画を発表した。発行総額は19年度当初計画と比べて4兆7328億円増加し、153兆4621億円となった。当初予算ベースでの増加は14年度以来、6年ぶり。過去に発行した国債の償還に充てられる借換債が増加したことが理由だ。
一般会計予算の財源不足を補う新規国債発行額は32兆5562億円。減額は10年連続だが、減額幅は1043億円とわずかにとどまった。新規国債のうちインフラ整備などに充てる建設国債の発行額は7兆1100億円、赤字国債は25兆4462億円。税収などを含めた一般会計の歳入全体に占める国債発行の割合(国債依存度)は、31.7%と0.5ポイント低下する。
借換債は4兆8414億円増の107兆9818億円、財政投融資のための財投債は12兆円、東日本大震災からの復興に充てられる復興債は9241億円。
消化方式別で見ると、市場関係者が注目する入札方式での定期的な国債発行額(カレンダーベース市中発行額)は、6000億円減の128兆8000億円。このうち、償還までの年限別では、最も長い40年債を6000億円増発し、3兆円とする。一方、流動性供給入札を1兆2000億円減額。個人向け国債は1000億円増の4兆8000億円となる。
2020年度の予算案構成
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