図解
※記事などの内容は2016年8月10日掲載時のものです
財務省は10日、国債と借入金などの残高を合計した「国の借金」が6月末時点で1053兆4676億円になったと発表した。3月末時点から4兆1015億円の増加で、不足する税収分を賄う国債の発行額が増えた。7月1日時点の人口推計(1億2699万人)を基に単純計算すると、国民1人当たりの借金は約830万円になる。
国の歳出は、急速な高齢化に伴い社会保障費が毎年約1兆円増えると見込まれている。一方、税収は2015年度決算では、新興国経済の減速懸念や円高進行などで法人税収が下振れた。消費税率10%への引き上げは延期。安倍政権が決定した総合的な経済対策の財源の一部を建設国債の追加発行で賄う方針で、国の借金は今後も増加する見通しだ。
国の借金は国債や借入金、国庫の一時的な資金不足を補う政府短期証券の残高の合計額。内訳は国債では、財政投融資特別会計国債(財投債)の発行額は減少したが、普通国債が816兆7635億円と3月末から11兆3453億円増加した。政府短期証券は減少した。
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