図解
※記事などの内容は2019年8月26日掲載時のものです
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会や政府、東京都は26日、大会期間中の渋滞対策を検討する会議を開き、首都高速道路の都内区間で午前6時~午後10時の間、主にマイカーを対象に通行料金を1000円上乗せする方針をまとめた。午前0~4時は、自動料金収受システム(ETC)を搭載する全車種を対象に、都外も含めた首都高全線で通常料金を半額にする。
実施期間は、7月20日から五輪閉会式翌日の8月10日、パラリンピック開会式の8月25日から閉会式の9月6日までの計35日間。トラックやタクシー、事前に登録した福祉車両や緊急車両は上乗せ対象から外す。
大会期間中は、多くの関係者が訪れて首都高が渋滞し、選手の移動に影響が出る恐れがある。通行料を時間によって変動させる「ロードプライシング」を導入し、交通需要を夜間にシフトして日中の交通量削減につなげたい考えだ。渋滞緩和を目的にロードプライシングを導入するのは国内で初めて。
組織委や都などは7月24、26両日に大会本番を想定し、首都高で大規模な交通規制テストを実施。期間中の交通量は前年同時期と比べ約7%の減少にとどまった。組織委などは大会関係者のスムーズな移動にはさらなる対策が必要と判断。料金変動制度の導入を打ち出した。
政府はこの日の会議で、500円、1000円、2000円をそれぞれ上乗せした場合の交通量の試算を提示。1000円が「妥当」との意見で一致した。27日に関係自治体に提示し、了承を得たい意向だ。
新着
会員限定