図解
※記事などの内容は2019年8月5日掲載時のものです
九州新幹線長崎ルート(博多-長崎)に関する与党検討委員会は5日、未着工となっている佐賀県内の新鳥栖-武雄温泉間について、フル規格で整備する方針をまとめた。財政負担の増大を懸念する佐賀県はフル規格化に反対してきた。与党検討委は佐賀、長崎両県とJR九州、国土交通省の4者による協議を促すが、曲折が予想される。
検討委は東京都内で会合を開き、整備方針などについて議論。出席者によると、フル規格化でまとまったという。
当初は、新鳥栖-武雄温泉間を在来線のままとし、車輪の幅を変えて新幹線車両を直通運転させるフリーゲージ方式の採用が想定されていた。しかし、車両の技術開発の遅れから同方式の実現が困難に。このため与党検討委は代替策として、フル規格と、在来線のレールを広げて新幹線車両を走行させるミニ新幹線の2案を検討してきた。
長崎県とJR九州は時間短縮効果が大きいフル規格を求めてきたが、フリーゲージ方式と比べて地元負担が膨らむ佐賀県は反対している。
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