図解
※記事などの内容は2019年6月19日掲載時のものです
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会と東京都は19日、大会期間中の混雑緩和に向けた交通対策の素案を公表した。大会関係者の円滑な輸送につなげるため、競技会場周辺の一般道に関係車両以外の通行を禁止する専用レーンや、優先レーンを設置することなどを盛り込んだ。
素案は、都内の各競技場ごとに交通対策を示した。専用レーンは新国立競技場近く(外苑東通り)と、有明テニスの森・有明体操競技場近く(環二通り)に各1カ所設置。優先レーンは皇居外苑付近(日比谷通り)などに設け、後方から大会関係車両が接近した場合、一般車両は速やかに車線変更しなければならない。レーンは規制標識などで周知する。
会場は、フェンスなどで囲んで進入禁止にする。周辺の一部区域には一般車両が通過できない通行規制エリアを設定。競技開催日に限り迂回(うかい)を促すエリアも設ける。警備員の誘導や看板の設置で案内する方針だ。両エリアとも居住者や仕事などをする人の車両は通行できる。
組織委は今後、通行規制エリアの設置期間のほか、千葉、埼玉両県と横浜市にある会場周辺についても具体策を検討し、10月に決定したい考え。会場が集中するなど特に混雑が予想される地区では、大会前に比べ3割の交通量削減を目指している。
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