図解
※記事などの内容は2014年10月17日掲載時のものです
太田昭宏国土交通相は17日、東京(品川)と名古屋を結ぶリニア中央新幹線について、JR東海が申請していた工事実施計画を認可した。東海道新幹線と並ぶ交通の大動脈が、1973年の基本計画決定から40年以上を経てようやく着工に向けて動きだす。太田国交相から認可書を受け取った柘植康英社長は報道陣に対し、「計画から建設段階に移る大きな節目」と強調した。
リニア新幹線は2027年に開業する予定で、最先端の超電導技術で車体を浮上させて時速500キロで走行、品川-名古屋を最短40分で結ぶ。総工事費は5兆5235億円で、45年に予定している大阪までの延伸を含めれば9兆円に達する巨大プロジェクトだ。
リニア新幹線は地盤が軟弱な関東地方で大深度地下を通過するほか、南アルプスに長大なトンネルを建設するなど難工事が予想される。また、トンネル掘削で発生する5680万立方メートルの残土の処理や、地下水の流れを変えることによる河川流量の減少について、沿線自治体から懸念の声が上がっている。
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