図解

【図解・行政】日本の著作権保護(2018年12月)

日本の著作権保護

著作権保護、70年に延長=TPP発効で、藤田嗣治作品も対象

※記事などの内容は2018年12月8日掲載時のものです

 米国を除く環太平洋連携協定(TPP)の新協定「TPP11」が30日に発効するのに伴い、文学、美術、音楽作品などの著作権の保護期間が作者の死後50年から70年に延長される。TPP11関連法として成立した改正著作権法が施行されるためだ。没後50年を迎えた藤田嗣治氏の絵画など今年末に保護が切れるはずだった作品にも、2038年まで20年間の延長措置が適用される。
 現在の日本の著作権保護期間は、既に70年となっている映画を除き50年が原則。小説や絵画、漫画、楽曲、翻訳作品などの著作権保護は、作者死亡の翌年から数えて50年後の年末までとなっている。例えば1968年1月に死去した藤田氏の作品は、69年から50年後に当たる今年末が保護期限で、現行法のままなら日本では年明けから出版物などに自由に使用できるはずだった。
 しかし、TPP11発効が予想より早まったことで改正著作権法も施行が年内に前倒しされ、藤田氏らの作品はさらに20年先の38年末まで保護期間が延長される。ぎりぎりのタイミングで保護延長の対象となったのは、パリを活動拠点に多くの絵画を残した藤田氏のほか「リンゴの唄」を作曲した万城目正氏、小説「赤毛のアン」の翻訳で知られる村岡花子氏ら。来年以降も20年間は作品の無断転用などが罰則の対象となる。 

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