図解
※記事などの内容は2018年9月10日掲載時のものです
【フロリアノポリス(ブラジル南東部)時事】クジラの保護について議論する国際捕鯨委員会(IWC)の総会が10日、ブラジル南東部のフロリアノポリスで始まる。会期は14日までの5日間。日本は食用を主目的とする商業捕鯨の一部再開を提案したが、オーストラリアなど反捕鯨国は既に反対を表明しており、協議は難航しそうだ。
日本は、禁漁区の設定など「重要事項」をこれまでより決めやすくする仕組みも同時に提案。反捕鯨国にもメリットがあることを示し、商業捕鯨の一部再開に対する反発を和らげたい考えだ。
反捕鯨国側は、開催国のブラジルが南大西洋での禁漁区の設定などを提案する見通し。捕鯨を不要とする「フロリアノポリス宣言」も採択したい意向だ。
IWCは反捕鯨48カ国、捕鯨支持41カ国の全89カ国で構成。重要事項の決定に必要な4分の3以上の賛成を互いに得られない状態が続いている。日本の水産庁は「こう着状態に嫌気がさしている反捕鯨国も多い。日本提案に明確に反対しないよう、外交ルートなどを使い、あらゆる機会に協力を求める」(幹部)方針だ。
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