図解
※記事などの内容は2017年1月17日掲載時のものです
2016年の訪日外国人が買い物などに費やした額は、前年比7.8%増の3兆7476億円と過去最高を更新した。訪日客の増加が主因だが、中国人による「爆買い」が失速して1人当たりの消費額は減少。20年に訪日外国人消費額を8兆円に引き上げる政府目標の実現には、課題も浮かび上がった。
訪日外国人消費額の内訳は買い物が1兆4261億円、宿泊が1兆140億円、飲食が7574億円などだった。
一方、1人当たりの消費額は11.5%減の15万5896円と縮小に転じた。買い物の額は中国や香港が依然として高いが、宿泊に使った額はオーストラリアや英国、米国など欧米・オセアニア勢が上位を占めた。
1人当たりの消費額が頭打ちになれば政府目標に狂いが生じ、日本経済への波及効果も限定的となりかねない。「爆買い」の失速を補う課題は、長期滞在を好む欧米・オセアニアの富裕層の取り込みとされる。
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