図解

【図解・行政】ミサイル防衛の仕組み(2017年5月)

ミサイル防衛の仕組み

地上型イージス導入へ調整=政府、ミサイル防衛強化-対北朝鮮

※記事などの内容は2017年5月16日掲載時のものです

 政府は北朝鮮のミサイル技術向上を受け、弾道ミサイル防衛態勢を強化するため、陸上配備型イージスシステム「イージス・アショア」の導入に向け最終調整に入った。2018年度予算案に調査関連経費を盛り込む方向で検討する。政府・自民党関係者が16日、明らかにした。
 日本政府は北朝鮮の14日のミサイル発射について、通常より高い高度に打ち上げる「ロフテッド軌道」を取り、高度が2000キロを超えたと推定。稲田朋美防衛相は16日の記者会見で「迎撃はより困難になる」と危機感を示した。
 現状のミサイル防衛は、イージス艦搭載ミサイル「SM3」が大気圏外で、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が地上十数キロで迎撃する二段構え。迎撃範囲を拡大するため日米が共同開発中の「SM3ブロック2A」は、高度2000キロのミサイルにも対応可能とされる。だが、迎撃をより確実にするには、新たな装備品の導入も必要だとみている。
 イージス・アショアは、海上自衛隊のイージス艦に搭載したミサイル防衛機能を地上に固定配備するシステム。1基800億円程度とされ、日本全土を2基で防護できる。
 別途導入を検討している米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」は、SM3とPAC3の迎撃範囲の隙間を埋める形で多層防衛が可能だ。ただ、1基1000億円超の費用がかかり、最低でも6基必要とされる。政府はコスト面に加え、日本海で警戒監視に当たるイージス艦の負担も考慮し、当面はイージス・アショアの方が効果的との判断だ。 

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