図解
※記事などの内容は2019年6月11日掲載時のものです
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐり、防衛省沖縄防衛局は11日、埋め立て用の土砂を陸揚げする護岸を2カ所に増やし、新たな護岸での陸揚げを始めた。政府は埋め立て工事を加速させる考えだ。移設に反対する県は、埋め立て承認を撤回した判断は有効との立場から、工事を中止するよう沖縄防衛局を行政指導した。
玉城デニー知事は県庁で記者団に「承認撤回を取り消した国土交通相の裁決は違法。工事を行うことは容認できない」と政府を批判した。
名護市西海岸などから運搬船で積み出す土砂は、これまでは大浦湾北側の護岸から陸揚げされてきた。新たに陸揚げを始めた護岸は同湾南側に位置。建設途中にあり、完成すれば全長約515メートルとなる。建設予定海域には移植対象のサンゴが生息しているが、沖縄防衛局は250メートルまでは建設を進めても影響を与えないとして、建設中の護岸を陸揚げに使うことにした。
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