図解
※記事などの内容は2019年8月11日掲載時のものです
自民党各派閥の夏季研修会が8月下旬以降、相次いで開催され、9月上旬にピークを迎える。安倍晋三首相が同月中旬で調整中の内閣改造・党役員人事をにらみ、各派はポスト獲得へ存在感を誇示したい考えだ。
二階派は9月7、8両日に福島県郡山市を訪れる。首相が重視する東日本大震災からの復興に全力を挙げる姿勢を示すのが狙いだ。会長の二階俊博幹事長の処遇が党役員人事の焦点で、続投をアピールする好機と意気込む。
岸田派は9月4、5両日に山梨県山中湖村で開催。7月の参院選で現職4人が落選し、派内には沈滞ムードが漂う。「ポスト安倍」を目指す会長の岸田文雄政調会長は改めて足場固めを図りたい考えだ。
石破派は9月1、2両日に神奈川県小田原市で開き、会長の石破茂元幹事長が講演する。石破氏は昨年の党総裁選で首相に敗れて以来、政権批判を一段と強めており、改めて一線を画す姿勢を強調するとみられる。
竹下派は、各派の先陣を切って8月25、26両日に長野県軽井沢町で開催。「ポスト安倍」候補の茂木敏充経済再生担当相と加藤勝信総務会長を抱える一方、会長の竹下亘前総務会長が食道がん治療に専念しており、派内の結束維持が課題だ。
細田派も9月4、5両日に軽井沢町で開き、楽天の三木谷浩史会長兼社長らを特別講師に招く。首相の出身派閥として、安倍政権を全力で支える姿勢を示す。
麻生派は9月3日に横浜市で開催する。首相が目指す憲法改正をテーマに、高村正彦前副総裁が講演。改憲の実現に向けて機運醸成を図る。
石原派は9月4、5両日に長野県大町市などで開催。閣僚ゼロからの脱却を目指す。旧谷垣グループが9月11日に東京都内のホテルで開催予定の研修会は、自転車事故による大けがで政界を引退した谷垣禎一前幹事長の参加を調整している。
新着
会員限定