図解
※記事などの内容は2019年8月2日掲載時のものです
自民党の二階俊博幹事長(80)の連続在職日数が3日で1096日となり、前尾繁三郎氏を抜き歴代最長に躍り出た。9月の党役員人事で続投した上で、さらに1年程度務めれば、通算在職日数でも、政治の師と仰ぐ歴代トップの田中角栄氏(1497日)を超える可能性がある。
二階氏は2016年8月に幹事長に就任。約3年の在任中、17年の衆院選や先の参院選で自民党を勝利に導いた。総裁任期を延長する党則改正を唱え、安倍晋三首相の連続3選を実現。中国との太いパイプを生かして独自の党外交も展開するなど、党内外で存在感を発揮してきた。
焦点は党役員人事だ。今後、次期衆院選や憲法改正など安倍政権には試練が待ち受ける。党関係者の一人は「他の誰に幹事長が務まるのか」と語り、二階氏の交代は望ましくないと指摘する。
一方、党内の反対を押し切って野党出身議員らを入党させるなど、強引とも映る政治手法には不満もくすぶる。党副総裁や衆院議長への起用で、幹事長ポストから外すべきだとの意見もある。
二階氏は7月30日の記者会見で「日々、党の前進のため懸命に働いてきた」とアピールし、続投へ意欲をにじませた。角栄氏に迫る可能性を問われると「大先輩に日数が近づいたということは、長く居過ぎたかな」とけむに巻いた。
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