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【図解・政治】改元後の首相は…(2019年4月)

改元後の首相は…

「令和」好発進、政権安堵=改元退陣ジンクス崩せるか

※記事などの内容は2019年4月3日掲載時のものです

 新元号「令和」に国民の好感が広がっているとみて、安倍政権が安堵(あんど)している。内閣支持率も押し上げる結果になり、安倍晋三首相は新時代の象徴として、さらにアピールしていく考えだ。過去3回の改元では、立ち会った首相はいずれも半年以内に退陣に追い込まれた。安倍首相がこのジンクスを打ち破れるかも注目だ。
 「いよいよ令和の時代が始まる」。首相は3日、国家公務員合同初任研修で新人職員約780人を前に訓示。新元号が、万葉集にある梅の花を歌った和歌の序文を引用したことを引き合いに、「それぞれの花を大きく咲かせてほしい」と激励した。首相は令和時代の政権維持に向け、統一地方選や夏の参院選の勝利に全力を挙げる方針だ。
 新元号決定をめぐり、首相が心配したのは、事前の情報漏えいに加え、国民の評判だった。首相は1日夜のテレビ番組で「多くの方々が前向きに明るく受け止めていただいて本当にほっとした」と語った。一部報道機関の世論調査でも令和に好感を持つ人が6~7割強に上り、内閣支持率も上昇。初めて日本古典を典拠としたことも評価され、政権は自信を深めている。
 首相は1日夜、自民党幹部と会食した際、「万葉集がブームになる」と述べるなど上機嫌だった。出席者からは「この勢いで(参院選に合わせた)衆参ダブル選は勘弁してください」との声が上がり、首相は笑って聞いていたという。
 これまで改元を経験した首相は3人。大正(1912年)の西園寺公望首相(当時、以下同)は陸軍2個師団増設問題をめぐる軍部との対立で総辞職。昭和(1926年)の若槻礼次郎首相は金融恐慌によって、平成(1989年)の竹下登首相はリクルート事件をめぐる疑惑でそれぞれ退陣した。
 ただ、皇位継承に伴う一連の儀式が来春まで続き、国民の祝賀ムードも持続しそうな今回は過去の改元とは状況が違うとの見方が多い。政府関係者は「当面、自民党は首相を代えられない」と語った。

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