図解
※記事などの内容は2017年5月15日掲載時のものです
自民党麻生派会長の麻生太郎副総理兼財務相と山東派会長の山東昭子元参院副議長は15日夜、東京都内のホテルで会談する。合流して新派閥を結成する方針を確認する見通しだ。谷垣グループを離脱し新たな政策集団を立ち上げた佐藤勉衆院議院運営委員長も参加。これにより、新派閥は細田派に次ぐ党内第2派閥となる。
麻生、山東、佐藤3氏による会談では、新派閥の名称や役職、合流時期などについて協議。派閥会長には麻生氏が就く方向で調整している。合流時期については、麻生派が6月18日までの今国会中、山東派が国会終了後をそれぞれ主張している。
麻生派(44人)と山東派(11人)に加え、佐藤氏らの政策集団(天元会、6人)の大半も加わるとみられる。新派閥は最終的に60人程度を見込んでおり、額賀派(55人)を抜き、最大派閥の細田派(96人)に次ぐ勢力となる。
麻生氏はかねて党内で疑似政権交代が可能な2大派閥の実現を掲げており、周辺が「派閥再編による保守中道勢力の結集を目指そう」と、山東派幹部との話し合いを重ねてきた。麻生氏は同じ系譜の岸田派(宏池会、46人)にも参加を呼び掛けているが、同派は麻生氏主導の「大宏池会」構想には慎重論が強い。
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