図解
※記事などの内容は2018年4月2日掲載時のものです
衆院は2日、国会議員資産公開法に基づき、昨年10月の衆院選で当選した衆院議員465人の資産を公開した。時事通信社の集計によると、1人当たりの平均資産額は2892万円。1993年の公開制度開始以降では、自民党が下野した2009年衆院選直後の約3150万円がこれまでの最低だったが、今回はさらに下回った。30億円超の巨額資産を保有していた鳩山邦夫元総務相の死去などが響き、14年衆院選後の前回公開時に比べて16.5%減少した。
衆院議員全員を対象に実施される資産公開は10回目。各議員提出の「資産等報告書」には、昨年10月22日の任期開始時点の本人名義の資産が記載されている。平均資産の内訳は、土地、建物を合わせた不動産(固定資産税課税標準額)が2325万円、定期預貯金や有価証券など金融資産が567万円で、ともに前回よりも減少した。借入金平均は1512万円。
資産額が最も多かったのは、不動産を多く所有する自民党の神山佐市氏(埼玉7区)で9億3071万円。2位は不動産相続のあった同党の逢沢一郎氏(岡山1区)で5億10万円、3位は麻生太郎副総理兼財務相(福岡8区)で4億8682万円だった。資産1億円以上の議員は27人で、不動産、金融資産ともに「ゼロ」と報告したのは70人だった。女性議員の平均は1144万円で、男性平均の3089万円より少なかった。
政党別の平均資産額は多い順に、自由党1億903万円▽自民党3694万円▽民進党2502万円▽社民党2468万円▽立憲民主党1946万円▽公明党1088万円▽希望の党1056万円▽日本維新の会588万円▽共産党526万円。
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