図解
※記事などの内容は2019年11月29日掲載時のものです
2018年の政治資金収支報告書によると、自民党7派閥の収入額トップは麻生派で、17年の5位から急上昇した。他派閥との合流によりパーティー収入を大幅に伸ばし、前年比127.6%増の3億4126万円を集めた。
7派閥の収入総額は同19.5%増の14億8795万円。統一地方選と参院選が重なる12年に1度の「亥(い)年選挙」を翌19年に控え、積極的に資金集めを図ったとみられる。支出総額は同7.6%増の13億2885万円だった。
麻生派は17年7月に山東派などと合流。18年4月に開いたパーティーでは、収入が同180.5%増の2億6144万円と急伸した。参加者がほぼ倍増したほか、企業や政治団体による大口のパーティー券購入額も約1.3倍になった。
17年のトップだった安倍晋三首相の出身派閥の細田派は、同8.5%増の2億9462万円で2位。首相は18年9月の党総裁選で連続3選を決めた後の同12月に、自身の政治団体から1700万円を寄付した。
17年の2位だった岸田派は、パーティー収入や個人・団体寄付が減少し、2億2777万円で4位に順位を下げた。最少の7位は石原派で4462万円だった。
6位の石破派は、パーティー収入増に加え、派閥幹部の政治団体から計2950万円の寄付も受け、同63.1%増の1億3189万円だった。石破茂元幹事長が党総裁選に出馬したため、資金が必要だったとみられる。
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