図解
※記事などの内容は2018年10月6日掲載時のものです
日本一の水産物取扱量を誇る東京の築地市場(中央区)は6日午前、最後の取引を終え、83年の歴史に幕を下ろした。午後からは業者らの引っ越し作業が始まり、11日に新市場が豊洲(江東区)に開場する。豊洲を食文化の新たな発信拠点とできるかが注目される。小池百合子都知事は都内で「豊洲ブランドが定着するよう改善を重ねたい」と語った。
午前5時半からの競りに先立ち、卸売業者の代表は「決意を新たに築地市場のレジェンドをつくってくれた方々に恥じることがないよう、未来へ進んでいきたい」とあいさつ。築地市場協会の伊藤裕康会長は都内で記者団に「いろいろなことがあったが、無事に築地市場の幕を閉じることは感慨ひとしおだ」と述べた。
6日の取引では、青森県大間産の生マグロに通常の倍近い1キロ当たり2万7000円の高値が付いた。場内の飲食店には、多くの客が早朝から列をつくり、閉店間近までにぎわった。午後には、仲卸を中心に約900業者が荷造りを本格化させ、10日までに豊洲に大移動する。
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