図解

【図解・政治】東京都知事選をめぐる主要候補と各党の構図(2020年6月)

東京都知事選をめぐる主要候補と各党の構図

立憲、党勢懸けてこ入れ=自民「対小池」なお微妙―東京都知事選

※記事などの内容は2020年6月20日掲載時のものです

 東京都知事選をめぐり、立憲民主党が幹部を連日投入する異例の態勢で、無所属の宇都宮健児元日弁連会長のてこ入れを図っている。結果次第で党勢が一段と低迷しかねないためだ。一方、小池百合子知事に推薦を拒まれた自民党は同氏との関係が微妙なままで、次期衆院選や来年の都議選に不安を残す。
 告示後初の週末となった20日。立憲の枝野幸男代表は、共産、社民両党党首、国民民主党の小沢一郎衆院議員と宇都宮氏の選挙事務所を訪れ、激励。この後、記者団に「命と暮らしを守るためにどういうリーダーが必要か判断してもらう大事な選挙だ。全党を挙げて応援したい」と語った。
 枝野氏は17日の党会合で「国政選挙並みに総力を挙げる」と表明。実際、18日の告示日に枝野氏、19日は長妻昭代表代行が応援に駆け付けた。21日も長妻氏が街頭に立つ予定だ。
 背景には枝野氏らの焦りがある。当初、野党統一候補の擁立をリードして次期衆院選へ存在感を示そうとしたが、れいわ新選組の山本太郎代表はこれを拒否し、同党公認で出馬。国民民主党は自主投票となった。
 「消費税率5%」を掲げ、立憲主導の野党共闘と一線を画す山本氏は昨年の参院選でれいわを躍進させた実績がある。立憲内にも「革新色」の強い宇都宮氏の支援に異論がくすぶり、中堅の一人は「宇都宮氏が山本氏の後塵(こうじん)を拝せば野党第1党のこけんに関わる。執行部の責任問題になる」と指摘した。
 自民党は小池氏との距離をめぐり党本部と都連にそれぞれ温度差を抱える。
 前回知事選で自民党は独自候補を立て、小池氏に惨敗。都議会で小池氏と対立する都連は今回も擁立を模索したが、対抗馬を見つけられなかった。一方で知名度と影響力のある小池氏とは関係を修復した方が得策とする向きも都連の一部にある。
 二階俊博幹事長はかねて「選挙は勝たなければ意味がない」と周囲に漏らし、「アンチ小池」の空気が党本部にも漂う中で一貫して対決を否定。小池氏に推薦を出す方向で調整を進めた。
 ところが、小池氏は再選出馬に当たり「都民の推挙を得る」として自民党と距離を置く考えを表明。袖にされた形の同党は結局、「自主投票」の方針を決めることになった。「実質的応援」(山口那津男代表)の姿勢を明確にした公明党と微妙な違いも生まれた。
 「最悪だ。選挙後の小池氏にフリーハンドを与えるだけの結果になっている」。都選出のある国会議員は、こうほぞをかんだ。 

図解・政治

  • 政府・政局・政党
  • 財政・税制
  • 行政(金融・経済産業)
  • 行政(防災・災害)
  • 行政(安保防衛・警察治安)
  • 行政(年金・社会保障)
  • 行政(観光・運輸交通)
  • 行政(通商・農林水産)
  • 行政(資源エネルギー・環境)
  • 行政(文教・厚生労働)
  • 行政(法務・司法)
  • 外交・国際会議
  • 行政一般(都・地方・その他)
  • 選挙
  • 不正・疑惑・その他

新着

会員限定

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ