図解
※記事などの内容は2018年6月24日掲載時のものです
【イスタンブール時事】エルドアン政権の継続か刷新か-。トルコ国民は24日、大統領選と総選挙という、国の将来を大きく左右する二つの選挙の投票に臨んだ。
最大都市イスタンブールの投票所では、投票開始の午前8時から多くの人が列を成した。無職のヒュヌス・クルティシュさん(70)は、大統領選ではエルドアン大統領に、総選挙ではイスラム系与党・公正発展党(AKP)などの与党連合に投票した。「昔はトルコは貧しかったが、AKP政権下で飛躍的に発展し、全てが変わった」と指摘。エルドアン氏の「超長期政権」への批判が出ていることについては、「選挙で選ばれてきた指導者だ」と正当性を強調した。
弁護士セダト・ヌリさん(65)は、最大野党の中道左派・共和人民党(CHP)のインジェ議員と野党連合に票を投じた。「大統領制は独裁制につながる」と懸念を強める。「今は経済状況も良くないし、エルドアン氏はもう十分。新たな顔が必要だ」と退陣を求めた。
一方、南東部ディヤルバクルに住むクルド人で工場職員のアブドゥラ・カルハンさん(34)は、クルド系政党・国民民主主義党(HDP)のデミルタシュ前共同党首とHDPに迷わず投票。「政府はデミルタシュ氏だけでなく、ほかのHDPの議員も投獄した。この国ではAKP支持者以外は無視されている。私たちは民主的権利がほしい」と訴えた。
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