図解
※記事などの内容は2018年7月9日掲載時のものです
【チェンライ時事】「16日間待ち続け、ついに少年の顔を見ることができた」。タイ北部チェンライ郊外の洞窟に6月23日から閉じ込められていた少年ら13人。救助当局者が8日夜、4人が洞窟外に救出されたと発表すると、記者団から歓声が湧いた。
救助隊は当初、最初の1人が出てくるのは午後9時ごろと見込んでいた。ところが、発表によると、実際には1人目が同5時40分、2人目がその10~20分後、3人目は同7時40分、4人目は同7時50分。予定より大幅に早く、救出作戦が順調だったことをうかがわせた。
救出された少年たちはチェンライ市内の病院に収容された。看護師が1人ずつ付き添い、世話をしている。少年らが所属するサッカーチームのヘッドコーチは、フェイスブックに「とびきりうれしい。みんな、お帰り」とつづった。
地元でタクシー運転手をしているピニットさん(52)は「奇跡だ」と笑顔。「彼らはとても忍耐強い」とたたえ、「全員が無事に出てきてほしい」と願った。
世界中から集まっている報道陣は洞窟近くを取材拠点にしていたが、警察は救出開始直前、退去を指示。報道陣は離れた場所に移動した。救助当局者は「洞窟外の応急措置所からヘリコプターまで、リハーサルでは10分かかったのに2分で運べた。場所を空けてくれた報道陣に感謝したい」と語った。
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