図解
※記事などの内容は2017年12月1日掲載時のものです
北朝鮮が発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」について、日韓防衛当局は「新型」との見方を示している。「火星」の名前を冠した弾道ミサイルには「火星14」と日本上空を越えた中距離弾道ミサイル「火星12」があるが、何が違うのか。軍や専門家の意見をまとめた。
-「火星15」って何。
北朝鮮が11月29日に発射したICBM。液体燃料を使用する2段式だ。北朝鮮は、通常より発射角度を上げて打ち上げた。高度は約4500キロに達し、韓国軍や専門家の間では、普通の軌道で発射したなら射程は1万3000キロに及び、米本土全域を射程に収めるとの見方が出ている。
これに比べ、北朝鮮が7月に2回発射した火星14の高度は、それぞれ2800キロと3700キロ。8月末や9月中旬に発射された火星12の過去の最高高度は2100キロだった。
-射程以外の違いは。
韓国国防省によると、火星15は全長約21メートルで9軸18輪の世界最大の移動式発射台(TEL)を使う。これに対し火星14の全長は約19メートルで、TELは8軸16輪。直径も火星14より0.4~0.8メートル程度大きくなっている。専門家は、大きさを考慮すると、2段目は火星14より燃料を50%増やすことができるとみている。
旧ソ連の「RD250」をまねて設計されたとみられるエンジンの推力は、46~52トンだった火星14を大幅に上回り、80トンに達する。つまり、総重量80トンのミサイルを打ち上げることができる。
-実戦配備の可能性は。
韓国の文在寅大統領はトランプ米大統領との電話会談で、「(弾頭部の大気圏への)再突入などの技術は立証されておらず、核弾頭の小型化技術を確保したかどうかも不透明だ」と述べた。米国に対抗する「核抑止力」として実戦配備するまでに乗り越えなければならない課題は、少なくないようだ。(ソウル時事)
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