図解

【図解・国際】北朝鮮弾道ミサイルの射程(2014年3月)

◎北朝鮮、弾道ミサイル2発発射=ノドン、飛距離650キロ-日米韓首脳会談けん制か

※記事などの内容は2014年3月26日掲載時のものです

 【ソウル時事】韓国軍合同参謀本部は26日、北朝鮮が同日未明、中距離弾道ミサイル「ノドン」と推定されるミサイル2発を日本海側に発射したと明らかにした。ほぼ同時刻にオランダ・ハーグで行われた日米韓首脳会談をけん制する狙いがあるとみられる。
 北朝鮮は2月下旬以降、米韓合同軍事演習に対抗し、短距離ミサイルやロケット弾を相次いで発射。3月3日には射程500キロ以上とみられるスカッドCを発射していた。今回も一連の発射実験の一環とみられる。
 韓国国防省報道官は「高度160キロ以上、最高速度がマッハ7以上である点などからノドンと判断した」と述べるとともに、「明白な国連安保理決議違反だ」と非難。挑発行為を即時中止するよう求めた。
 報道官は、米韓演習に対抗する目的のほか、日米韓、中韓の首脳会談で北朝鮮の核保有を認めない点で一致したことへの反発や、存在感誇示、ミサイル発射能力を示す意図もあったと分析した。
 さらに「(過去に)北朝鮮はノドン発射前後に他の挑発も行ってきた。(今回も)注視している」と強調。監視を強化していることを明らかにしたが、核実験が迫っている兆候はないと述べた。
 ノドンはスカッドを基に開発された弾道ミサイルで、最大射程は1300キロ。日本を射程圏内に収める。ノドンの発射は2009年7月以来。
 合同参謀本部によると、ミサイルは26日午前2時半(日本時間同)すぎに2発発射され、650キロ程度飛んだ。日本などへの過度の刺激を避けるために、飛距離を抑えたもようだ。
 発射地点は平壌北方の平安南道肅川で、移動式発射台を使用。ミサイルは朝鮮半島の東約500キロの日本海の公海上に落下したとみられる。事前に航行禁止区域の指定を行っていなかった。日本の内閣官房によると、航空機や船舶からの被害報告などの情報は確認されていない。
 北朝鮮が犯行を認めていない韓国哨戒艦沈没事件からこの日が丸4年に当たることも意識した可能性がある。 

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