図解
※記事などの内容は2015年8月6日掲載時のものです
【シドニー時事】インド洋のフランス海外県レユニオン島に漂着した残骸が消息不明のマレーシア航空機の一部と6日確認されたのを受け、「真相解明へわずかながら一歩近づいた」(オーストラリアのアボット首相)と期待感が高まっている。残骸確認は初めてで、墜落原因の究明や墜落地点絞り込みにつながる可能性がある。
発見されたのは「フラッペロン」と呼ばれる主翼の一部。仏当局が5日から、南部トゥールーズの研究施設で分析を進めている。
残骸の状態から、爆発の有無や海面への突入姿勢を調べる。AFP通信によると、ある専門家は、残骸は著しく破損していないようだと指摘。突然の墜落ではなく、燃料切れなどで海面への不時着を試みた可能性があるとの見方を示した。
残骸に付着したフジツボも手掛かりになりそうだ。漂流が始まった海域の水温や水質が分かり、墜落地点絞り込みにつながるとの見方がある。
2014年3月に消息を絶った不明機の捜索を主導してきた豪政府は、残骸確認を受け、「捜索海域の設定は間違っていなかった」と自信を深めている。海流や風向きを解析したところ、残骸が豪西方の捜索海域付近から流れ始め、約4000キロ離れたレユニオン島に漂着した可能性があることが分かったという。
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