図解
※記事などの内容は2017年4月15日掲載時のものです
2012年12月の前回大統領選で、保守系与党ハンナラ党(当時)の朴槿恵候補に小差で敗れた。それから4年半余り。国政介入疑惑で朴前大統領は罷免、逮捕され、歴史の振り子は革新系に大きく動き、支持率トップに。ライバルの中道系野党「国民の党」の安哲秀元共同代表を振り切れるか。2度目の挑戦で正念場を迎える。
人生を左右したのは盧武鉉元大統領との運命的出会い。司法試験に合格し、判事を志望したが、学生運動の前歴でかなわず、釜山で弁護士として活動することに。そこで出会ったのが盧氏だった。
2人で弁護士事務所を開き、人権・労働問題に取り組んだ。盧政権では、大統領秘書室長などを歴任。最側近として、07年の南北首脳会談を取り仕切った。
第2の転機は、09年の盧氏の自殺だった。「親盧派」の代表格として担ぎ出され、12年4月、国会議員選で当選。同年12月の大統領選に出馬した。
昨年10月、朴前大統領の親友、崔順実被告の国政介入疑惑が発覚して以降、朴政権の退陣を求める市民集会に積極的に参加。朴政権時代の「弊害清算」をスローガンに掲げる。
両親は現在の北朝鮮出身で、朝鮮戦争中に避難してきた。北朝鮮に融和的な政策を取った盧氏の最側近ということもあり、朝鮮半島情勢が緊迫する中、安保面で不安視する声も強い。
対日関係では慰安婦合意の再交渉を求めているが、「基本的には未来志向的な関係構築を目指しており、反日という指摘は当たらない」と関係者は強調する。(ソウル時事)
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