図解
※記事などの内容は2017年10月24日掲載時のものです
【エルサレム時事】イラク北部クルド人自治区議会は24日、バルザニ自治政府議長の後任を選ぶ議長選と議会選を8カ月延期すると決めた。クルド系メディアが伝えた。当初は11月1日に投票が行われる予定だった。
イラク中央政府は16日、自治区との係争地に進軍、自治政府の治安部隊「ペシュメルガ」と衝突し、緊張が高まっている。自治政府の選管は18日、選挙の11月実施は困難と判断、延期の方針を発表していた。
ただ、混乱に乗じバルザニ議長が任期を超えて居座る事態に「何の正当性もない。今すぐ辞めろ」と自治区内の反バルザニ派から強い反発が起きていた。自治政府は9月、イラクからの独立の賛否を問う住民投票を強行。猛反発した中央政府は投票の無効化を要求、経済制裁など圧力を強めており、バルザニ議長の内憂外患は強まっている。
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