図解
※記事などの内容は2019年4月17日掲載時のものです
【パリ時事】フランスのマクロン大統領は16日、パリのノートルダム大聖堂の大火災を受けてテレビ演説し「5年以内に再建する」と宣言した。2024年にパリで予定されている五輪開催に間に合わせたい考えだが、専門家からは「再建には何十年もかかる」と長期化を懸念する声が上がっている。
マクロン氏は約6分間の演説で「われわれはより美しい大聖堂を造る。5年以内に完成させたい」と主張。「私たちにはできる。力を合わせよう」と呼び掛けた。
マクロン氏は15日夜、昨年11月から続く反政府抗議デモの収束を図るための対策案を発表するテレビ演説を予定していたが、火災発生を受け急きょ取りやめた。16日の演説では「数日以内に再び機会を設けるが、今はその時期ではない」と説明。政治的なことは一切話さなかった。
一方、マクロン氏は16日、フランシスコ・ローマ法王と電話会談した。バチカン(ローマ法王庁)の報道官は、イタリアのANSA通信に対し、法王が「仏国民への連帯」を表明したと明らかにした。
火災発生後、再建のための義援金を呼び掛けるホームページが複数開設された。大富豪や大企業らも寄付を表明し、仏メディアによれば、16日夕(日本時間17日未明)の時点で寄付金の総額は7億5000万ユーロ(約950億円)に達した。
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