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【図解・国際】中国共産党の組織図(2017年10月)

中国共産党の組織図

「習派」大挙中央委員に=胡前主席側近は退任-中国

※記事などの内容は2017年10月24日掲載時のものです

 【北京時事】中国共産党の第19回党大会で24日に選出された中央委員(204人)のうち、約6割が入れ替わった。留任も含め習近平総書記(国家主席)に近い人材の登用が顕著で、対照的に胡錦濤前国家主席側近の退任が目立つ。この中央委員から25日に最高指導部・政治局常務委員会メンバーやその下の政治局員が選出されるが、習氏の権力基盤強化が鮮明となっている。
 共産主義青年団(共青団)出身で、胡前国家主席に重用された李源潮国家副主席(66)は中央委員から外れ、政治局員を退任することが決まった。米国の中国語ニュースサイト博聞社は、国政助言機関・全国政治協商会議(政協)副主席という名誉職に転じると報じている。
 新たな中央委員のうち、政治局員に就くことが確実なのが、蔡奇北京市党委書記(61)。習氏が福建省、浙江省で勤務していた時期からの忠実な側近で、一般党員から中央委員候補と中央委員を飛ばし、一気に「3階級特進」を果たすことになる。昨年10月の北京市長代理就任後、短期間で北京市トップに昇格。今年8月に「習近平思想」に言及し、習氏の権威確立に向けた露払い役となってきた。
 浙江省党委の宣伝部長として同省トップだった習氏を支えた陳敏爾重慶市党委書記(57)は中央委員から政治局員に昇格する。政治局常務委入りも取り沙汰されたが、見送られる見通しだ。
 このほか、黄坤明党中央宣伝部常務副部長(60)、何立峰国家発展改革委主任(62)、李強江蘇省委書記(58)らも、福建省や浙江省で習氏の下で勤務した経験がある。丁薛祥党中央弁公庁常務副主任(55)は、習氏が上海市トップだった約半年の間に知遇を得た。
 また陳希党中央組織部常務副部長(64)は、習氏と清華大学の同級生で同じ部屋で暮らしたこともある親しい間柄だ。

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