図解
※記事などの内容は2016年5月6日掲載時のものです
【北京時事】中国外務省国境・海洋事務局の欧陽玉靖局長は6日、北京で記者会見し、南シナ海問題をめぐる国際仲裁手続きに関し「中国政府は裁決に対し、従来の『受け入れず、参加せず、承認せず』の立場を堅持する」と述べ、オランダ・ハーグの仲裁裁判所が今年半ばにも出すとみられている判断を受け入れない考えを明確にした。
中国は仲裁を申し立てたフィリピンを激しく非難している。しかし、結論の内容によっては国際社会の批判が高まることが予想され、中国は難しい対応を迫られる。
裁判所の結論について、同局長は「必然的に領土主権や海洋の境界画定の争いに関わるだろう」と指摘。このような判断は「仲裁裁判所の権限を越え、権利の乱用に当たる」と主張した。
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