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【図解・国際】弾劾裁判が行われる上院本会議場(2020年1月)

弾劾裁判が行われる上院本会議場

政権幹部証言で攻防=トランプ米大統領弾劾裁判、審理開始

※記事などの内容は2020年1月22日掲載時のものです

 【ワシントン時事】トランプ米大統領のウクライナ疑惑をめぐる上院の弾劾裁判の審理が21日、始まった。与党共和党が多数派のため有罪・罷免となる可能性は低いが、野党民主党は、政権が阻止してきたボルトン前大統領補佐官ら当時の政権幹部の証言を求め攻勢をかける。裁判の行方は、大統領選を11月に控えた有権者の判断にも影響しそうだ。
 この日は、共和党が提示した裁判手順をめぐり討議。証人尋問を実施するかどうかの判断を先送りする内容だったため、証言確約を求める民主党は11本の動議を連発し、審理は翌日未明まで約13時間続いた。トランプ氏弁護団は「圧倒的な証拠があると言いながら、『もっと証拠が必要だ』と言うのはばかげている」と民主党の対応を批判した。 
 政権は下院弾劾調査に対し一切の内部文書の提供を拒否し、ボルトン氏らの証言も阻んできた。だが、与党主導の上院が召喚状に基づいて証言を要求すれば拒否するのは難しい。特に保守政界でも一定の信頼を得るボルトン氏の証言が実現すれば、罷免反対で結束する共和党支持者の動向にも響きかねない。
 ボルトン氏はバイデン前副大統領の捜査をウクライナに求める政権の工作を「麻薬取引」と批判。昨年9月にトランプ氏と外交方針をめぐり対立して政権を去った。弁護士によれば疑惑に関し「明らかにされていない多くのことを知っている」とされる。
 一方、共和党は、裁判の政権へのダメージを最小限に抑えようと早期の無罪決着を目指す。弁論と上院議員による質問が終わる来週にも、ボルトン氏らの証人尋問の可否を採決する見通し。可決には共和党から4人が賛成に回る必要があるが、3人の同党議員が現時点で証人尋問実施に柔軟とされ、民主党による切り崩しが激化している。
 共和党はボルトン氏の証言が認められた場合、バイデン氏をめぐる疑惑の当事者である息子ハンター氏の証言を求める構え。大統領選の民主党候補指名争いで支持率トップを走るバイデン氏に打撃となるのは確実で、共和党議員は「民主党にとっても破滅的な結果になる」と警告している。

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