図解
※記事などの内容は2020年1月21日掲載時のものです
【ワシントン時事】トランプ米大統領のウクライナ疑惑をめぐる上院の弾劾裁判は21日午後(日本時間22日未明)、実質審理を始める。新たな証人を呼んで徹底追及を図ろうとする野党民主党に対し、トランプ氏と与党共和党は証人なしで最短月内の無罪決着を目指す。秋の大統領選にも影響するとみられる与野党の攻防が正念場を迎える。
トランプ氏の弁護団は20日、「即刻無罪」を上院に求める準備書面を提出した。「権力乱用」などを糾弾した弾劾訴追決議(起訴状に相当)について「大統領を弾劾訴追する憲法の要件を満たしていない」と断じ、全面的に争う姿勢を示した。
裁判の当面の焦点になるのは、ボルトン前大統領補佐官ら、政権がこれまで拒んできた重要証人の尋問が実現するかだ。昨年トランプ氏に更迭されたボルトン氏は証言に意欲を示している。
証人尋問の是非は、数日間に及ぶ検察官役と大統領側による弁論、上院議員の質問を終えた後に採決される見通し。共和党から4人が賛成に回れば民主党の要求も通るため、証人尋問に必ずしも否定的でない共和党穏健派をめぐる与野党の攻防が活発化している。
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