図解

【図解・国際】米中貿易摩擦の経過(2018年7月)

米中貿易摩擦の経過

ハイテク分野で真っ向対立=貿易摩擦

※記事などの内容は2018年7月6日掲載時のものです

 【ワシントン、北京時事】米国、中国が互いに貿易制限措置に踏み切ったのは、産業政策の根幹を成すハイテク分野での対立が解けなかったためだ。米国は、中国による先端技術の強制取得や巨額の産業補助金を痛烈に批判。これに対し、日米並みの「製造強国」を目指す中国は一歩も引かなかった。
 トランプ大統領は11月の中間選挙をにらみ、「米国第一主義」を貫いて対外強硬策を打ち出した。米政権や議会では、経済規模だけでなく技術力でも猛追する中国への警戒感が急速に高まっており、今回の対中制裁関税は、中国のハイテク産業振興政策が重点投資する分野を狙い撃ちした。
 ハイテク分野のうち、自動運転や人工知能(AI)といった先端技術は将来の国力を左右する。このため、国家安全保障上の問題も絡み、貿易摩擦は複雑さを増している。米政権は対米投資規制にも動いた。
 米国と中国は経済面で深く相互依存しており、制裁と報復の応酬は米中いずれにとっても成長の逆風となりかねない。世界経済に及ぼす影響も甚大だ。しかし、大国同士の威信を懸けた覇権争いを解決する糸口はまだ見えない。

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