図解
※記事などの内容は2012年11月7日掲載時のものです
【ワシントン時事】米大統領選は6日、各地で投開票され、民主党のバラク・オバマ大統領(51)が共和党のミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事(65)を破り、再選を果たした。大統領は選挙人538人中275人を獲得、203人のロムニー氏を上回り、勝敗ラインの270を超えた。
選挙戦は景気・雇用の本格回復に向け、どう道筋を付けるかが最大の争点になった。失業率が約3年半ぶりに8%を切るなどした最近の改善ぶりを受け、大統領の経済運営が一定の評価を受けた形だ。
再選を受け大統領は簡易ブログ「ツイッター」で、「あなた方のおかげで勝てた」と勝利宣言した。
大統領は、内政では中低所得者を重視して政府が一定の役割を担う「公平な社会」の実現、外交・安全保障では国際協調主義を打ち出した。選挙結果は、これを有権者が支持したことを示すが、民間主導による自由競争や「力の外交」を掲げる共和党との対立は深まっており、国民の「再統合」も2期目の課題になる。
当初劣勢だったロムニー氏は10月に入ってから激しく追い上げ、一時は支持率で逆転。しかし、焦点の最激戦区、中西部オハイオ州で大統領が最終盤に盛り返したのが、ロムニー氏を突き放す決定打となった。
大統領はニューヨーク州など大票田を含む東西海岸沿いの民主党地盤を着実に確保。オハイオ州に加え、中西部ウィスコンシン、北東部ニューハンプシャーなどの接戦州で上積みした。
これに対しロムニー氏は、南部をはじめとする伝統的な共和党の牙城を守ったが、接戦州で競り負けた。
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