図解
※記事などの内容は2012年10月6日掲載時のものです
【ワシントン時事】米大統領選は、全50州と首都ワシントンに割り振られた計538人の選挙人の過半数を得た候補が勝利する仕組みを取る。現時点の獲得予想ではオバマ大統領がリード。結果が見通せない州の多くも、大統領が支持率で共和党のロムニー候補を上回っている。
選挙人は大半の州で得票1位の候補が総取りする。ニューヨーク・タイムズ紙の分析によると、大統領は18州と首都ワシントンで優勢。伝統的に民主党が強い北東部と西海岸沿いが中心だ。これらに割り当てられた選挙人は計237に上る。
これに対しロムニー氏は、主に共和党地盤の中西部や南部の23州で優位に立つ。ただ、人口規模が小さい州が多いため、その選挙人の合計は191にとどまる。
残る9州の選挙人の総数は110。大統領はあと33人上乗せすれば勝敗ラインである270に達するが、ロムニー氏は79人の獲得が要求される計算だ。大統領の支持率が上回っているのは9州中7州を占める。
選挙戦では、この9州のうち選挙人の数が多い南部フロリダ(29人)、中西部オハイオ(18人)両州の行方が特に意味を持つ。大統領は、フロリダ州を押さえられれば、9州の中で選挙人の割当数が最少(4人)の東部ニューハンプシャー州を加えるだけで再選できることになる。
フロリダ、オハイオ両州は、選挙のたびに民主、共和両党に振れる「スイング・ステート」(揺れる州)の代表格。実際、第2次世界大戦後の16回の選挙で、両州のどちらか一つでも落として当選した候補は共和党に出ていない。
大統領は5日に続き9日もオハイオ州に入り、11日はフロリダ州でテコ入れを図る予定。一方のロムニー氏は5日から3日連続、フロリダ州で遊説する日程を組んでいる。
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