図解
※記事などの内容は2012年8月5日掲載時のものです
【ワシントン時事】米大統領選は、選挙のたびに民主、共和両党に振れる「スイング・ステート(揺れる州)」に住む無党派層の投票行動に全体の勝敗が左右される。現在、激戦が予想されるのは8州。両陣営はここに資金を集中的に投入し、支持拡大に躍起となっている。
北東部や西海岸沿いの州は伝統的に民主党優勢。一方、南部や中西部の多くは共和党の地盤で、これらの州の結果はあらかじめ明白だ。スイング・ステートでも、両党支持者の投票行動は織り込み済みのため、選挙活動は無党派層対策にほぼ絞られる。
大統領選は50州と首都ワシントンに割り振られる計538人の選挙人をより多く獲得した方が勝利する仕組み。一部を除き、州ごとに得票1位の候補が選挙人を総取りする。
ワシントン・ポスト紙の分析によると、民主党優位は18州と首都ワシントンで、選挙人は計237人。共和党優位は24州で、選挙人は計206人になる。
民主党のオバマ大統領は、選挙人の過半数270まであと33人、共和党のロムニー前マサチューセッツ州知事は64人の上積みがそれぞれ必要な計算だ。
現時点で結果が見通せないのは南部フロリダや中西部オハイオなど8州。この8州の選挙人は計95人のため、ロムニー氏にとってはややきつい戦いとなる。
オハイオ州は割り当てられた選挙人が全米で7番目に多い大票田。オバマ氏は7月に入ってから同州に4回入って遊説をこなした。
ポスト紙によると、オハイオ州マンスフィールドでは7月の31日間に両陣営の選挙CMが1万2000回以上放映された。単純計算で1時間当たり16回に上り、前回2008年の2倍に相当するという。
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