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※記事などの内容は2012年1月11日掲載時のものです
【マンチェスター時事】米大統領選の候補者指名争いで、伝統的に序盤戦が行われるニューハンプシャー州。ここでの予備選で3位以下に終わった候補が逆転勝利した例は共和党になく、ギングリッチ元下院議長やサントラム元上院議員らは今後、厳しい戦いを強いられる。
戦後16回の大統領選の共和党候補のうち、ニューハンプシャー州予備選に勝ったのは延べ12人。2位で通過し、最終的に指名を獲得したのは4人だ。
サントラム氏は初戦のアイオワ州党員集会で、トップのロムニー前マサチューセッツ州知事に8票差に迫る大接戦を演じた。その勢いでニューハンプシャー州予備選に臨みたかったものの、直前に失速。陣営は3位狙いに目標を下げたが、過去の事例を考えれば、苦しい戦略変更だったと言える。
アイオワ州党員集会4位のギングリッチ元下院議長は今回も上位に入れなかった。同党員集会で4位以下だった候補が最終的な勝者になったケースは共和党では1回だけ。一時は支持率トップを誇った経緯からすれば、序盤2州の結果は散々だ。
ニューハンプシャー大学のアンドルー・スミス准教授(政治学)は、今回の予備選で3位以下だった候補の指名獲得は、ロムニー陣営の組織力と資金力を考え合わせると「極めて難しい」と予測している。
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