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※記事などの内容は2020年3月4日掲載時のものです
【ワシントン時事】米大統領選の民主党候補指名争いで、14州の予備選などが集中する序盤戦最大のヤマ場「スーパーチューズデー」の投開票が3日行われた。中道派のバイデン前副大統領(77)が躍進し、劣勢とみられた南部のテキサス州(代議員数228)をはじめ計9州で勝利を確実にした。今後は3州を確保した急進左派のサンダース上院議員(78)との一騎打ちとなる。
サンダース氏は、大票田の西部カリフォルニア州(同415)でバイデン氏を10ポイント近くリード。ただ、勝利を確実にしたのは西部コロラド州(同67)、ユタ州(同29)などにとどまっている。
この日は14州が予備選、米領サモアが党員集会を実施。7月の党大会で大統領候補を決定する代議員の3分の1に当たる1344人が争われた。各候補は得票率に基づいて代議員が配分される。
中道派の一本化の動きで勢いを得たバイデン氏は、黒人有権者が多いノースカロライナ(同110)、バージニア(同99)など南部7州で完勝。リベラルな有権者の多い中西部ミネソタ州(同75)、東部マサチューセッツ州(同91)でも勝利を収めた。
東部メーン州(同24)はバイデン氏とサンダース氏が激しく争っている。
米CNNテレビによると、4日午前時点の代議員累計は、バイデン氏が382で、サンダース氏の321を上回る。両者の戦いは、10日に予備選・党員集会が行われるミシガンなど6州に舞台を移す。
大量のテレビCMを武器に新たに参戦した中道派の大富豪ブルームバーグ前ニューヨーク市長(78)は振るわず、勝利は米領サモア(同6)にとどまった。ブルームバーグ氏は4日、指名争いから撤退し、バイデン氏を支持する意向を明らかにした。
左派ウォーレン上院議員(70)は1勝も挙げられなかった。得票率15%に満たない候補には代議員が割り振られないため、ウォーレン氏の代議員数は25、ブルームバーグ氏は9となっている。
民主党候補指名争いの流れ
民主党候補の獲得代議員数
民主党の予備選と党員集会
米大統領選の主な日程
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