図解
※記事などの内容は2020年2月4日掲載時のものです
【デモイン(米アイオワ州)時事】米大統領選の民主党候補指名争いの初戦となる中西部アイオワ州党員集会が3日夜(日本時間4日午前)、始まった。当初、同日中にも大勢が判明されるとみられていた開票作業は、集計に不一致が見つかったため、日付が変わっても開票率0%の異例の事態が続いている。
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米メディアが集会場で行った調査によると、急進左派のサンダース上院議員(78)と穏健派の最若手ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長(38)が激しくトップの支持を競う。ウォーレン上院議員(70)とバイデン前副大統領(77)が続く展開となっている。サンダース氏は3日夜、支持者の集会に顔を出し、「結果はそのうち出る。とてもうまくいっている感覚がある」と手応えを強調した。
集会所調査では、党員集会参加者の6割が「トランプ氏に勝てる候補」かどうかを最も重視すると答え、「政策に共鳴できる候補」の4割を上回った。
再選を目指す共和党のトランプ大統領への挑戦権を懸け、民主党では11人の候補が争う。州内を対象にした直前の世論調査の平均では、サンダース氏が支持率23.0%でバイデン氏(19.3%)を約4ポイントリード。ブティジェッジ氏が16.8%、ウォーレン氏が15.5%で続く。
各候補は、各州と地域に割り当てられた約4000の代議員を争い、過半数を獲得した候補が7月の党大会で指名を受ける。アイオワの代議員は41人と約1%にすぎないが、上位に食い込めば今後の指名争いに弾みがつくため、各陣営は総力を挙げてきた。
サンダース氏は、格差拡大に苦しむ若者や労働者に光を当て、特権層が支配する政治や経済の変革を唱えてきた。一方、穏健派のバイデン氏は、就任1日目から通用する「経験」をアピール。ブティジェッジ氏は医療保険などの争点でサンダース氏らの急進的な改革に異を唱え、世代交代を訴えてきた。
民主党候補指名争いの流れ
民主党候補の獲得代議員数
民主党の予備選と党員集会
米大統領選の主な日程
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