図解
※記事などの内容は2018年11月6日掲載時のものです
【ワシントン時事】トランプ米政権にとって最初の全国規模での審判となる中間選挙は、東部時間6日午前6時(日本時間同日午後8時)から順次、各地で投票が始まる。与党共和党が連邦議会での多数派を維持できるかどうかが焦点で、上下両院のどちらかでも半数を割り込めば、任期後半の政権運営に大きな影響を及ぼす。
即日開票され、6日深夜(日本時間7日昼すぎ)にも大勢が判明する見通し。
各世論調査・情勢分析によると、全435議席が改選される下院は、民主党が多数派奪還をうかがう勢いとされる。一方、上院(定数100)の改選対象は、オバマ前大統領が2期目当選を果たした2012年の選挙で決まった議席が中心。非改選議席の多い共和党が過半数を維持するとの見方が主流だ。
トランプ大統領は選挙戦終盤、精力的に遊説をこなし、投票前日の5日にはオハイオ、インディアナ、ミズーリの3州をはしごして集会に参加。演説で「米国経済は史上最高の状態だ。民主党が力を握れば、わが国の経済と将来を破壊する」と力を込めた。
また、中米から米入国を目指し北上する「キャラバン」と呼ばれる移民集団にも言及。「ペロシ(民主党下院院内総務)はキャラバンに、皆さんの学校や病院やコミュニティーを乗っ取らせようとしている」と主張した。
一方の民主党は、オバマ前大統領が応援に奔走。5日にはバージニア州での集会で「今回の選挙では国の在り方が問われている」と訴えた。トランプ政権が排外的傾向を強める中、民主党は連邦議会選や州知事選で女性や社会的少数派の候補を積極的に擁立している。
新着
会員限定