図解
※記事などの内容は2020年5月18日掲載時のものです
ソフトバンクグループが18日発表した2020年3月期連結決算によると、純損益は前期の1兆4111億円の黒字から一転し、9615億円の赤字となった。新型コロナウイルス感染拡大による市場混乱で巨額の投資損失が生じた。通期での赤字は05年3月期以来15年ぶり。1981年の創業以来、最大の赤字額となった。
損失の多くは、本体のほか、孫正義会長兼社長が力を注ぐ運用額10兆円の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の投資先の株式評価額の下落を反映したもの。特に、共用オフィスを運営する米ウィーカンパニーへの金融支援や米配車大手ウーバー・テクノロジーズに関連する損失拡大が響いた。
20年3月期の売上高は、売却企業分を除く継続事業ベースで前期比1.5%増の6兆1850億円。本業の実態を示す営業損益は1兆3646億円の赤字だった。
21年3月期の業績予想は開示していない。
新着
会員限定