図解
※記事などの内容は2019年9月17日掲載時のものです
NTTドコモは17日、長期契約で通信料を割り引く「2年縛り」を途中解約した際の違約金を一部でゼロにすると発表した。ドコモのクレジットカード「dカード」で携帯料金を支払う利用者が対象。10月以降の契約から適用し、2年縛りもカード利用者に限り廃止するが、割り引きは残す。
携帯端末代と通信料のセット割を原則禁止し、違約金の上限を1000円とする法令改正が10月1日に施行されることに合わせた措置で、利用者は他社に乗り換えやすくなる。ドコモの発表を受け、新制度への大手3社の対応が出そろった。
これまで大手3社は2年縛りを導入し、違約金を一律9500円としていた。ただ、総務省は利用者の過度な囲い込みにつながり、通信料高止まりの一因になっていると問題視していた。
ドコモの「dカード」契約数は約1200万件。ポイント還元などの特典が手厚いため、同社はカード利用者については違約金をゼロにしても引き留めは可能と判断。カード利用者以外の違約金は1000円とし、2年縛りも継続する。
違約金をめぐっては、KDDI(au)が1000円へ引き下げ、ソフトバンクは一律にゼロとして2年縛りも廃止した。10月に新規参入する楽天も違約金ゼロとし、2年縛りも導入しない方針で、最大手ドコモの対応に注目が集まっていた。
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