図解
※記事などの内容は2019年5月8日掲載時のものです
首脳人事をめぐる争いが続く大手住宅設備メーカーLIXILグループで、現役幹部10人が創業家出身の潮田洋一郎会長兼最高経営責任者(CEO)らを批判する書簡を、取締役候補を決める指名委員会のメンバーに送付したことが8日、分かった。潮田氏に加え、山梨広一社長兼最高執行責任者(COO)を「経営する資格がない」と主張。潮田氏に反旗を翻した格好で、同氏によって事実上解任された瀬戸欣哉前社長兼CEOの復帰を求めた。
関係者によると、指名委は8日、株主総会に提案する取締役候補の選定に向けた詰めの協議に入っており、決まり次第、公表する。幹部10人は書簡で「潮田氏のビジョンは従業員や株主らにとって有害だ」と強く非難。CEOなど経営トップを決める取締役選びで、現首脳陣の影響力を排除するよう指名委に訴えた。
強引な人事で内部抗争の引き金を引いた潮田氏は、先月18日の記者会見で、5月20日付で取締役を、6月の総会後に会長とCEO職をそれぞれ退くと表明。しかし、潮田氏が瀬戸氏の後継に据えた山梨氏は、取締役退任の意向を示したものの、COOなどの役職については「指名委の判断に委ねる」と留任に含みを残した。
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